このコラムでは栄養学の基礎に加えて東洋医学の中国医学(中医学)に基づく薬膳学の知識を加えたアスリートの食事を考えていきます。
アスリートにとって食事・栄養の意味は「体力づくり」、「コンデイションの維持・調整」、「スポーツに伴う障害の予防・改善」のために大切です。さらに「どのような食事をするのか」、「どのように栄養を摂取したらよいのか」も大切になります。
例えば栄養学ではトマトはリコピンが豊富で抗酸化作用があり、健康に良い。またはバナナはスポーツを始めるとき、すぐにエネルギーになるため勧められている食材です。 しかし薬膳では食材には身体に入ると体を冷やす、暖める、どちらでもないが区別がされています。夏は体を冷やすもの、体の水分を取ってくれるものがお勧めです、一方冬には夏によいとされているのは控え、体を温める食材を使用した食事が良くなります。ではトマト、バナナなどうなのでしょうか?この二つの食材は体を冷やす特質がありますので、それぞれ栄養学的には優れた食材ですが、真冬には控えた方が良いでしょう。このように栄養学と薬膳の知識を持つことにより、自分の体にあったオーダーメイドの食事が出来るようになります。また中医学による自分の体質(気虚、気滞、於血、血虚等)を知ることにより、体質を改善する食材を摂取することにより、健康な身体を得ることが出来ます。健康な身体はアスリートに欠かせない要素です。
今回から「薬膳の基礎」を少しずつご紹介いたします。
薬膳の考えは中国3000年前から存在する「黄帝内経」という中医学(中国医学)の古典の中に「食は命なり、食誤れば病となり、食正しければ病自ずと癒える」と記されています。かの時代から食事の大切さを記しています。西洋では “You are what you eat”とう表現があり、この英文は「人間は自分で食べたもので作られている」を意味し、東西地域において共に食の重要性を説いています。
薬膳は古来より「食養生」として中国で実践され日常生活に根づき今日まで続いています。日本人が「薬膳」と聞くと「薬が一杯入り健康に良いかもしれないが、美味しくない食事」と考える方が多いのですが、薬膳とは「薬が入った食事ではなく健康に貢献してくれる美味しい食事」のことです。つまり食べ物も薬も同じであるため、体に合った食べ物で身体を養い「食養生」をするという考えです。「薬食同源」はまさにこのことを表現しています。「医食同源」もありますが「薬食同源」が「医食同源の」語源です。「医食同源」は日本で作成された表現で、中国に逆輸出して今や中国でも「医食同源」と言われています。
「&DNA®」“遺伝子と共に生きていく”という想いがこめられています。遺伝子は、一生変わることのないジブンそのものです。「&DNA®」は、ジブンの可能性を最大限に発揮できる一助になれると確信しています。 各スポーツに特化した開発を今後も続け、さらにはスポーツだけに留まらず健康分野にも拡大し、シリーズ化して参ります。